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ぎっくり腰の対処法
今回は、急なぎっくり腰で動けないときの対処法についてお伝えします。
ぎっくり腰の原因
ぎっくり腰の原因として最も多いものは急速に生じた「椎間板」の変形です。
よくインターネットの記事で、ぎっくり腰は「肉離れ」と記載されているものを見かけますが、それはほぼありえないでしょう。もし、肉離れを起こしているのなら、腰に内出血があるはずですし、数日で痛みがなくなることはないでしょう。
ぎっくり腰を「肉離れ」と診断する理由は、おそらく保険請求の仕組みが関わっているのだと思います。「肉離れ」と診断しておけば保険適応の対象となりますからね。
でも、「肉離れ」として治療を受けても、実際は「椎間板の変形」が生じているわけなので的外れな治療になってしまうわけです。
ぎっくり腰になったら…
腰を伸ばしてまっすぐ立つことができるかどうかによって対処法が変わってきます。もし、あなたが腰を伸ばしてまっすぐ立つことができない(腰を曲げた状態でないと立てない)場合は、専門家に診てもらった方がいいでしょう。その場合、椎間板の変形が重度な可能性があり、放っておいても痛みが長引く、もしくは重症化することが多いです。
もし、あなたが腰を伸ばしてまっすぐ立つことができれば、ある程度自分で痛みを和らげることができるかもしれません。
その方法は、定期的に「うつ伏せ」になることです。
うつ伏せは、最も腰への負担が少ない姿勢で、椎間板の変形が軽度であれば、時間をかけて矯正することが可能であるとわかっています。
注意点として、「定期的に」うつ伏せになってください。それ以外の時間は、動ける範囲でいつも通りの生活を送って下さい。例えば、1時間おきに5分程度のうつ伏せを繰り返すと良いでしょう。
普段の生活で注意すること
ぎっくり腰の早期回復のためには、いくつか注意点があります。
- 座る時間を減らす
- 腰を曲げずに立ち上がる
- 車の運転を避ける
- 物を持ち上げる動作を避ける
- 低反発マットを使わない
- 手の力で起き上がる
- 咳・くしゃみをするときは…
もちろん、100%実践することは難しいですが、できるだけ上記7項目に気をつけることで早期回復へと繋がります。
❶座る時間を減らす
ぎっくり腰になったらできるだけ座る時間を減らしましょう。椅子に座ることも、床に座ることもどちらも痛みを悪化させる、もしくは、痛みを長引かせる要因になります。
座る際は、固くて座面の高い椅子を選んで座るようにしましょう。ソファのような柔らかい椅子は腰が沈むことによって、椎間板へのストレスが大きくなります。また、座面の低い椅子も腰が曲がり椎間板へのストレスが大きくなるので避けるべきです。
床に足を伸ばして座る、あぐら、体育座りは、最も腰の負担が大きくなります。ぎっくり腰になったら体を温めた方がいいだろうという安易な考えから、長時間お風呂につかる人がいますが、逆効果です。その理由は、浴槽に入っているときの姿勢が問題だからです。浴槽に入っているときの姿勢は、床に足を伸ばして座っている、もしくは体育座りのような姿勢になります。そのため、長時間の入浴で椎間板へのストレスが増し、痛みが必ずと言っていいほど悪化します。ぎっくり腰になったら浴槽にはつからず、立ったままのシャワーにしましょう。
❷腰を曲げずに立ち上がる
座った状態から立ち上がるときは、腰を曲げずに両足を伸ばしながら立ち上がるようにしましょう。腰を曲げながら立ち上がることで、椎間板へのストレスが大きくなり、痛みが悪化する可能性があります。
❸車の運転を避ける
車の座席のシートに腰かけると、少なからず腰が丸まり椎間板のストレスが大きくなります。
❹物を持ち上げる動作を避ける
物を持ち上げるときは、腰をできるだけ反らした状態、もしくはまっすぐに保った状態で、股関節を曲げながら持ち上げるようにしましょう。
➎低反発マットレスを使わない
意外な落とし穴は、低反発マットレスです。CMなどで低反発が紹介されているので、腰に良かれと思って使用している人も多いのではないでしょうか。でも、低反発マットレスはぎっくり腰の痛みを悪化させます。
ぎっくり腰のときは、固いしっかりとした寝具が理想です。できれば高反発のマットを使用するようにしましょう。
❻手の力で起き上がる
まず、仰向けの状態から横向きになります。それから、両手で体を支えながら、腕の力だけで上半身を起こすようにしましょう。間違っても、腹筋のように仰向けの状態からそのまま起き上がることのないように気をつけてください。一瞬で痛みが強くなる可能性があります。
❼咳・くしゃみをするときは…
せき、くしゃみをするときは立ち上がり、上半身を後ろにそりながら行うようにすると腰の負担を減らせます。