血流を良くしても【冷え症】が治らない本当の理由

宮ノ下亘
宮ノ下亘

こんにちは、小林市の整体、体質改善整体 彩です。この記事では、血流を良くしても【冷え症】が治らない理由について解説していきます。そもそも冷え症になるのは血流が悪いからではありません。これから、冷え症になる本当の理由とその簡単な解決策までご紹介していきます。

本記事のテーマ

・血液サラサラは効果なし?
・血液の成分とはたらき
・冷え症になる「気虚体質」とは?
・冷え症を体質から改善する方法

血流を良くしても【冷え症】が治らない本当の理由

血液サラサラは効果なし?

血液サラサラは効果なし?

冷え症は血流を良くしても治りません。その証拠に、血流を良くするために、体を温めても、有酸素運動をしても、納豆や青魚などの栄養素を摂っても、冷え症が治ることはほとんどないはずです。

もちろん、これらの健康法を否定するわけではありません。どの方法も健康にとってはとてもいいことです。ただ、冷え症は血流が悪い以前の問題なのです。

もし、あなたが糖尿病、高血圧などの再活習慣病を患っているのなら血液がドロドロになってしまっている可能性があります。

あなたの血液がドロドロな状態であれば、確かに、血液をサラサラにして、しっかり流してあげないといけません。

でも、冷え症で悩んでいる方の場合はどうでしょうか?冷え症で悩んでいる方のほとんどは、痩せ型、色白、低血圧で、血液ドロドロの生活習慣病とは真逆の状態です。つまり、冷え症は血液がドロドロになって、流れが悪くなることによって起こるのではありません。

冷え症の本当の原因は「血の不足」にあります。(貧血という意味ではありません。詳しくは後ほど)

実は、冷え症の人は、血液がドロドロになっているわけではなく、そもそも血液が足りない状態にあるのです。血液が足りない状態で、いくら血流を良くしても冷え症が治ることはありません。

例えば、血液ドロドロは、ホースのなかをドロドロのヘドロが流れているようなイメージです。その一方で、血液が足りない人は、ホースのなかを少量の水がチョロチョロと流れているようなイメージです。

ちなみに、血液が足りないといっても、「貧血」という意味ではありませんよ。その点について少し説明していきますね。

血液の細胞は全身で約20兆個もあると言われています。人間の細胞は全部で60〜70兆個あると言われていますから、1/3が血液の細胞ということになります。

病院で血液検査をしたことがありますよね?女性の場合、赤血球の正常値は386万〜492万です。これは、血液1/1000ml中に386万〜492万の赤血球があれば正常ですよ、ということを意味します。

ただ、ここで少し考えてみてください。赤血球がギリギリ正常範囲の386万だった場合、これを全身に換算するとおよそ15兆個になります。先程申し上げた通り、赤血球は約20兆個あるのが理想的です。つまり、血液検査でギリギリ正常値であっても、健康な人と比べると赤血球が5兆個も不足しているということになるのです。

つまり、「貧血」と診断されていない人の中には、貧血とは言えないまでも、赤血球が足りていない「隠れ貧血」の人が大勢いるのです。

もう一度、あなたの血液検査から赤血球の項目を見てみましょう。正常範囲のなかに入っているからといって安心はできませんよ。

正常範囲ギリギリ、もしくは正常範囲のなかでも数値が低めの方は、血が足りない「隠れ貧血」である可能性が高いです。

「隠れ貧血」の場合、そもそも血液が足りない状態なので、いくら血液をサラサラにする健康法を実践したとしても効果はありません。そんな人は、まず血液を増やすための健康法を行なっていく必要があるのです。

もう一度言っておきますが、「冷え症」は、血液がドロドロになっているわけではありません。血液が足りないことによって起こっています。まずは、血液を増やす努力をしていきましょう。

血液の成分とはたらき

血液の成分と働き

では、冷え症を語るにおいて、血液について知る必要があります。それではまず、血液の成分を見ていきましょう。

血液というと鉄分ばかりが注目されがちですが、実は水分を除くとほとんどタンパク質でできています。もちろん鉄分も大切ですが、血液中のタンパク質が減るとすぐに血液の質が悪くなります。

血液中のタンパク質は、赤血球が代表的ですが、それ以外にアルブミンというタンパク質があります。

血液検査の結果をみてみるとアルブミンという項目が載っているはずです。このアルブミンは若々しさや長寿に深く関係しているタンパク質です。アルブミンが少ない人は寿命が短く、多い人は長寿であるということも知られています。

次に、血液のはたらきを見ていきます。

心臓を出た血液は1分間で全身の血管をめぐり、また心臓へ帰ってきます。この流れが「血流」です。血液は全身を流れるあいだに5つの大切な働きをしています。

①水分を保つ
②酸素、栄養、ホルモンを運ぶ
③老廃物、二酸化炭素を回収する
④体温を維持する
⑤体を守る免疫

血液が足りない隠れ貧血の人は、この5つの大切な働きが悪くなるため、様々な不調を引き起こすことになります。

水分のバランスが悪くなる→むくみ
酸素が届きにくくなり脂肪が燃やせない→太る
老廃物が回収できない→だるい
体温を維持できない→冷え症
免疫力の低下→風邪をひきやすい

冷え症を克服するためには、まず血液を作る、そして血液を増やす、最終的に血流を良くする。この3つのステップが必要なわけです。

冷え症になる「気虚体質」とは?

冷え症になる「気虚体質」とは?

では、なぜ、隠れ貧血になってしまったのでしょうか?

それは、単純にあなたが血液をつくれない体質だからです。この体質を東洋医学では「気虚体質」と呼びます。聞き馴染みのない言葉かもしれませんが、気虚体質についてこれから詳しく解説していきます。

まず、血液がつくれない気虚体質の人は疲れやすく、やる気が出ないという特徴があります。

そして、血がつくれない気虚体質になってしまう原因は、「内臓」にあります。特に、胃や腸が弱ってしまうと栄養を十分に吸収できなくなってしまいます。すると血液の原料そのものが不足し、血液をつくることができなくなってしまうのです。

人の体は100%食べたものからできています。水や食物など体を構成するすべてのものは胃腸から吸収されて体の中に入ってきます。

胃腸が弱っているということは、何を食べても十分な栄養が入ってこないということになります。そして結果的に血液をつくれない気虚体質になってしまうのです。

では、あなたが血液をつくれない気虚体質かどうかチェックしてみましょう。

□疲れやすい
□風邪をひきやすい
□足がむくみやすい
□トイレが近い
□よく息切れがする
□軟便、下痢がある
□冷え症
□声が小さい
□胃もたれしやすい
□満腹まで食べる
□新陳代謝が悪い
□朝食がほしくない
□やる気が出ない

このなかで2つ以上当てはまる場合は気虚体質の傾向があり、4つ以上当てはまる場合は気虚体質であると言われています。

もしあなたが気虚体質からくる冷え症であれば、まずは胃腸を休めて気虚体質を改善する必要があるのです。

冷え症を体質から改善する方法

冷え症を体質から改善する方法

それでは、気虚体質による冷え症を改善する方法について解説していきます。

気虚体質は胃腸が弱ることが原因で血液が作られなくなる体質です。つまり気虚体質を改善するためには食事を改善して胃腸の状態を整える必要があります。

気虚体質を改善するにあたって、重要なことは「朝、きちんとお腹が空いている」ということです。朝からしっかりお腹が空いていれば胃腸が丈夫になったという証です。

人は年齢とともに気虚体質になっていきます。例えば、歳とともに脂っこいお肉が食べれなくなったということはありませんか?これは胃腸の消化機能の低下、つまり気虚体質を意味します。ほとんどの人は年齢とともに気虚体質になっていきますので、どこかで内臓を休めて、胃腸の状態を整えてあげる必要があるのです。

それでは、胃腸を休めて気虚体質を改善する食事法を解説していきます。

「夕食断食」で内臓を休める。

胃腸を元気にして血液をつくれるようにする。そのためには、胃腸を休めて回復させる必要があります。そのためには、食事を減らして内臓への負担を減らすことが最も効果的です。

なかでも、短期間で胃腸を回復させる方法として、「夕食断食」があります。いっそのこと夕食をまったく食べないという方法です。

実は、1日3食しっかり食べているうちは胃腸を休めることはできません。胃腸はあなたが寝ている間も休まず働いています。ちなみに、胃腸は平滑筋という筋肉でできていますから、休まず働くことによって必ず疲労して弱ります。

断食をして夕食を食べないことで、約16時間以上の空腹時間を作ることができます。これによって内臓を休め、気虚体質を改善することができるのです。

腸は、消化、吸収、排泄の3つのはたらきを担っています。もし、1日3食食べるうえに、間食までしていたら、腸は常に消化と吸収のために働かないといけません。一方で、排泄にあてる時間がなくなってしまいます。

では、腸はいつ排泄の仕事をしているのでしょうか?

それは、消化や吸収の必要がない、空腹時間です。腸は、空腹の時間を使って排泄のための準備をしているのです。

もう少し分かりやすく言うと、お腹が空くとお腹が鳴りますよね?あなたもお腹がグーとなって恥ずかしい思いをしたことがありますよね。実は、お腹が鳴るのはお腹が空いているからではありません。お腹が鳴るのは、胃腸の掃除をしているよ。という合図なのです。

胃腸を強く収縮させて、胃や腸の中にある食べ物のカスや古い粘膜をはぎとり、胃腸を綺麗にしていくのです。お腹がグーと鳴るのは、空腹の合図ではなく、胃腸の掃除の合図なのです。

ということは、お腹がグーッと鳴っているときは、胃腸は掃除をして排泄の準備をしている時間なので、この時に食事をしてはいけないのです。この時に食事をすることによって、胃腸の掃除を妨げてしまうことになります。

1日3食食べて間食までして空腹の時間が確保できないと、胃腸は掃除をすることができません。胃腸の掃除ができないと、食べ物のカスや古い粘膜で腸が汚れ、胃腸の働きはどんどん悪くなります。

結果的に、血がつくれない気虚体質になってしまいます。

この弱った内臓を休めるためには、連続で16時間の空腹時間を作る必要があります。

つまり夕食断食で内臓を休めるということです。ちなみに、一生、夕食を食べないわけではありませんのでご安心ください。夕食を抜くのは3日、長くても1週間もあれば十分です。

余談ですが、日本人は江戸時代中期までは1日2食の生活を送っていたことは知っていますか?1日3食が習慣化したのは江戸時代後期以降の話で、それまでは1日2食があたりまえでした。そのため、1日3食食べた方がいいというのは間違いで、1日2食の習慣が日本人の体質には合っているという説もあります。

ちなみに私は5年以上、朝食を食べない1日2食の生活をしています。私はどうしても夕食は食べたいので、朝食を抜くことによって内臓を休めるようにしています。(本当は朝食を食べて、夕食抜く方法が理想的です。)

ストイックに1日1食の生活をしている有名人もたくさんいるので、興味があれば調べてみてくださいね。

この夕食断食をするときは、朝、昼は好きなものを食べてもOKです。ただし間食はしないようにしましょう。

もし冷え症でお悩みでしたら、まずは「気虚体質」を改善するために内臓を休めることから始めてみてくださいね。これが冷え症改善のための第1歩です。

気虚体質を改善して血液がつくれるようになったら、次は血液を増やし、流すことが重要になってきますのでその点はまたの機会にお伝えしますね。

それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。

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