
宮ノ下亘
こんにちは、体質改善整体 彩の宮ノ下です。今回は、脊柱管狭窄症についての記事になります。この記事を読むことで、脊柱管狭窄症ってどんな病気なのか、そのまま放っておくとどうなるのか、本当に手術しないといけないのか、手術以外に治す方法はないのかがわかります。ぜひ、最後まで読んでいただいて、あなたに適した治療法の選択に役立ててくださいね。
本記事のテーマ
・脊柱管狭窄症とは? ・脊柱管狭窄症は自然に治る? ・あなたは本当に脊柱管狭窄症ですか? ・おすすめの治療法
【小林市の脊柱管狭窄症でお悩みのあなたへ】もう惑わされない!正しく知ろう脊柱管狭窄症。
脊柱管狭窄症とは?

率直に申し上げますと、脊柱管狭窄症の定義は曖昧です。腰部脊柱管狭窄症ガイドラインには、「現在のところ、腰部脊柱管狭窄症の定義について完全な合意は得られていない」と記載されています。 腰部脊柱管狭窄症は、腰椎(背骨の腰の部分)にある神経の通り道が狭くなることによって、神経が圧迫されたり、血流が悪くなることで起こります。そして、脊柱管狭窄症は、1つの病気ではありません。背骨の変形やズレ、椎間板の変形、靭帯の肥厚など、様々な状態が組み合わさることで脊柱管狭窄症になります。 しかも、はっきりとした原因が分かっていないこともあり、現在のところ定義について統一された見解はありません。 このことからも、脊柱管狭窄症は、そもそも曖昧な病気だということがわかりますね。 一般的には、腰椎部の神経の通り道が狭くなることによって、神経の圧迫、血流障害が起こることで、症状が現れます。症状は、痛み、シビレ、だるさなど様々で、歩くことで症状が悪化する特徴があります。 脊柱管狭窄症の診断基準は、 1)お尻から足にかけての痛みやシビレがある 2)お尻から足にかけての症状は、立ったままや歩くことによって悪化し、腰かけて休むことで軽減する 3)腰は痛む場合と痛まない場合がある 4)MRIで脊柱管狭窄症の所見がある 今のところ、以上4つを脊柱管狭窄症の診断基準としているようです。ちなみに、以前は、痛みが腰痛のみであれば、脊柱管狭窄症ではないという基準がありました。その理由は、脊柱管狭窄症では腰痛よりもお尻から足にかけての痛みが出やすいからです。もし、あなたが脊柱管狭窄症と診断されていて、症状が腰痛のみであれば、もしかしたら、痛みと脊柱管狭窄症は無関係かもしれません。なんといっても、曖昧な病気ですので、、、。MRIで脊柱管狭窄症があったとしても、症状が腰痛だけであれば、脊柱管狭窄症ではない可能性があるのです。意味がわからないですよね。この点は、後ほど詳しく解説しますね。
脊柱管狭窄症は自然に治る?

つぎに、脊柱管狭窄症を放っておいて自然に治るかどうかについて解説していきます。結論から言えば、不明です。なぜなら、脊柱管狭窄症を全くの未治療で経過観察を行った研究が1つもないからです。そのため、本当に全く何も治療せず、脊柱管狭窄症を放置した場合にどうなるかは不明です。 でも、軽度〜中等度の脊柱管狭窄症の人たちのうち、50〜60%の人たちは手術なしで満足のいく結果が得られた、という研究データがあります。ただし、10年以上を経て、です。つまり、手術なしで10年以上、痛みやシビレと付き合った結果、半分の人たちが良くなっているということです。 しかも、もともと手術が必要な重度の脊柱管狭窄症の人たちは含まれていないため、重度の人たちが脊柱管狭窄症を放置した場合どうなるのかは、本当に不明です。 脊柱管狭窄症に関する研究はたくさんありますが、馬尾症状、変性すべり、側弯変形があると、手術が必要となる可能性が高いと言われています。馬尾症状とは、重度な神経障害で、尿閉(尿が出にくい)、尿・便失禁、下半身のまひなどの症状のことをいいます。馬尾症状を伴う場合、すぐに手術するしかありません。馬尾症状が出ていれば、さすがに手術になりますが、逆に、あなたの症状がお尻から足にかけての痛み、シビレ程度であれば、手術なしで良くなる可能性もあります。まして、腰の痛みだけで脊柱管狭窄症の手術をするのは推奨されていません。手術のまえにまだまだやれることがありますよ、ということですね。
あなたは本当に脊柱管狭窄症ですか?

ところで、あなたは本当に脊柱管狭窄症ですか?と質問されたらどうですか?だって、病院でそう診断されたから…。って感じですよね。でも、ちょっと待ってください。最初に申し上げたとおり、脊柱管狭窄症はとても曖昧な病気です。なぜなら、「脊柱管狭窄症とは、」という定義がないからです。ここでは、腰部脊柱管狭窄症ガイドラインをもとに、あなたが「本物の」脊柱管狭窄症かどうか、再確認していただけたらと思います。 まず、あなたの年齢を教えてください。脊柱管狭窄症は、50歳代から少しずつ増えて、60〜70歳代に多くみられます。もし、あなたが30〜40歳代であれば本当に脊柱管狭窄症なのかどうか怪しいところです。 そして、お尻から足にかけて痛みやシビレがありますか?もし、腰の痛みだけで下半身に症状がない場合は、脊柱管狭窄症なのかどうか怪しいところです。 さらに、痛みやシビレは、立位、歩行で悪化して、座位や前屈(前屈みの姿勢)で軽減しますか?もし、腰を曲げた前屈、前屈みの姿勢で痛みが軽減しない場合、脊柱管狭窄症ではない可能性が高いです。 あなたが60〜70歳代で、お尻から足にかけて痛みやシビレがあり、立位、歩行で痛みが悪化し、座位、前屈で痛みが軽減するのであれば、本物の脊柱管狭窄症である可能性が高くなります。このことは、日本のガイドラインにもアメリカのガイドラインにも記載してあり、さらに、歩くことによって症状が悪化しない場合、脊柱管狭窄症でない可能性が高い、ということまで述べられています。 ちなみに、腰部脊柱管狭窄症と診断された患者531人を対象にした研究では、歩行で症状が悪化し、前屈で症状が楽になるという人は、少数派であったと報告されています。つまり、脊柱管狭窄症ではない人たちが、脊柱管狭窄症と診断されることの方が多いってことです。簡単に言えば誤診が多いってことです。 これを踏まえたうえで、あなたは本当に脊柱管狭窄症ですか?でも、MRIの画像をみたうえで、脊柱管狭窄症と言われました…。そうですよね。MRIは脊柱管狭窄症を診断するうえで、有益な情報になります。 腰部脊柱管狭窄症ガイドラインによると、 「腰部脊柱管狭窄症の画像診断には非侵襲的なMRIが最適である。しかし、MRIを含む画像所見は必ずしも症候性を意味しない。よって脊柱管狭窄症の診断には、症候学を最も優先すべきであり、各種検査はあくまで補助診断にすぎないことを十分認識する必要がある」と、はっきり述べられています。 つまり、MRIで脊柱管狭窄症があったとしても、先に述べた脊柱管狭窄症の症状に当てはまらなければ、脊柱管狭窄症ではない可能性が高いということです。あなたはMRIだけで脊柱管狭窄症と診断されていませんか?もし、そうならもう一度ちゃんと検査したほうがいいですよ。 最悪、脊柱管狭窄症ではないのに、脊柱管狭窄症の手術をするはめになりますからね。なかには、脊柱管狭窄症の9割は誤診であると述べるお医者さんもいるくらいです。 脊柱管狭窄症は、曖昧な病気であるからこそ、本当に脊柱管狭窄症?と慎重になるのはとても大切なことです。本当に脊柱管狭窄症かどうか確認したい方はこちら👇
小林市で整体をお探しなら早期に根本改善を目指す体質改善整体 彩 ーSAIーへ (seitai-sai.com)脊柱管狭窄症のおすすめの治療法は?

ここから先は、あなたが本当に脊柱管狭窄症であった場合の話です。腰部脊柱管狭窄症ガイドラインをもとにおすすめの治療法について解説していきます。
運動療法
腰部脊柱管狭窄症ガイドラインによると、「運動療法を行うことを提案する」と記載されています。また、専門家の指導の下に行う運動療法は痛みの軽減や身体機能の改善にセルフトレーニングよりも有効であるとされています。そして、リスクが低く、低コストであり、重症例以外は推奨できるとされています。やっぱり運動は大事ですね。脊柱管狭窄症を運動療法で治したい方はこちら👇
小林市で整体をお探しなら早期に根本改善を目指す体質改善整体 彩 ーSAIーへ (seitai-sai.com)装具療法、物理療法
装具療法は、コルセットのこと、物理療法は、電気治療、温熱療法のことだと考えてください。脊柱管狭窄症に対して、装具療法、物理療法が有効であるという根拠は乏しいとされています。ただ、コルセットは痛みの軽減と歩行距離の延長に有用な可能性がある一方で、電気治療、温熱療法の効果は示されていません。
ブロック療法
ブロック療法は短期間の痛みの軽減に有効であり、行うことが提案されています。
脊椎マニピュレーション
脊椎マニピュレーションは、簡単に言えば背骨の矯正だと考えてください。これに関しては、十分なデータがなく明確な推奨ができないとされています。
手術 除圧術
除圧術は、神経の通り道を広げ、圧迫を取り除くことです。腰部脊柱管狭窄症に対する除圧術は手術をしない場合に比べて良好な成績が報告されています。
手術 除圧固定術
除圧固定術は、神経の圧迫を取り除いたうえで、背骨を固定するという方法です。この方法は有効であるとされている一方で、コストが高い、復職率が劣る、合併症や再手術率も増加します。 どの治療法も、あなたが本当に脊柱管狭窄症であった場合の話ですからね。もし、あなたが実は脊柱管狭窄症ではないのに、手術をしても治らないということになりますからね。あなたのまわりにいませんか?脊柱管狭窄症の手術をして、全然良くなっていない人…。 何度も申し上げていますが、あなたが本当に脊柱管狭窄症かどうか、これが最も重要なポイントです。小林市で脊柱管狭窄症と診断された方は、まずはご相談ください👇
小林市で整体をお探しなら早期に根本改善を目指す体質改善整体 彩 ーSAIーへ (seitai-sai.com) それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。