【むくみ】を改善するためには、足をマッサージしても無駄です

宮ノ下亘
宮ノ下亘

こんにちは、小林市の整体、体質改善整体 彩です。この記事では、足のむくみが足のマッサージでは改善しない理由について、特にリンパの流れの観点から詳しく解説していきます。この記事を読むことで、むくみの原因やメカニズムについて詳しく知ることができ、あなたのむくみを解消するための具体的な方法を見つけることができます。是非、最後まで読んでみてくださいね。

本記事のテーマ

・むくみが足のマッサージでは改善しない理由
・人のリンパ管の構造
・むくみの原因となる部位
・リンパ液の流れを良くする方法

【むくみ】を改善するためには、足をマッサージしても無駄です

むくみが足のマッサージでは改善しない理由

むくみが足のマッサージでは改善しない理由

むくみでお悩みの方の多くが、足の血液やリンパ液の流れが悪いことによって、足がむくんでしまうと思っていますよね。だから、多くの人がふくらはぎのマッサージをしたり、足を挙げて寝たり、足に溜まった血液やリンパ液の流れを良くしようと試みます。

ふくらはぎをマッサージしたり、足を挙げて寝ること自体は別に悪い行為ではありません。でも、これらの行為で足のむくみが良くなったという話を聞いたころはありませんし、実際、良くなった人もほとんどいないのではないでしょうか?

今回は、小林市の【むくみ】でお悩みのあなたへ、まずは、むくみが足のマッサージでは改善しない理由について、リンパの流れの観点から解説していこうと思います。

よく、「リンパの流れが悪い」からむくみになるという話を聞きますが、ここで言う「リンパ」とは正確にはリンパ管の中を流れるリンパ液のことを指します。血液は血管の中を流れていますよね。それと同じで、リンパ液はリンパ管の中を流れています。

血管とリンパ管はこんな感じです👇

血管とリンパ管

ただ、この図に示された血管、リンパ管は主要なものだけが示されていて、人の血管、リンパ管のごく一部にすぎません。この図は、本来ある人の血管、リンパ管の1割にも満たないと考えてくださいね。

実際、人の血管の長さは約10万㎞と言われています。これは地球2周半の距離に相当します。そして、リンパ管は、その倍の長さで20万㎞もあると言われています。つまり、リンパ管は地球5周の距離に相当する長さがあるということになります。

体のむくみは、この血管、リンパ管の中を流れている、血液、リンパ液の流れが悪くなることで起こります。

そして、むくみが足のマッサージでは改善しない理由は、流れが悪くなっているのは、別に足だけではないからです。当然ですが、血管、リンパ管はすべて繋がっています。そのため、どこか1ヶ所が詰まってしまって流れが悪くなれば、全体の流れが悪くなるわけです。

例えば、高速道路のどこか1ヶ所で交通事故が起きたら、かなり長い距離で交通渋滞が起こりますよね。血管やリンパ管もそれと同じです。どこか1ヶ所で流れが悪くなれば、交通渋滞が起こって全体の流れが悪くなります。

つまり、むくみが足のマッサージで改善しない理由は、別にだけの流れが悪くなっているのではなく、全体の流れが悪くなっているからということになります。

むくみを改善しようとして足をマッサージする行為は、高速道路で起きた事故をまったく処理せずにそのまま放置して、渋滞している車を無理やり前へ前へ押しやる行為と同じです。これだと当然交通渋滞は改善されず、血液、リンパ液の流れもよくなりません。

人のリンパ管の構造

では、今回はむくみについてリンパ液の流れの観点からご説明していきます。先にも申し上げた通り、リンパ液はリンパ管の中を流れる液体です。リンパ管は血管よりも長くて、20万㎞、地球5周分もの長さがあります。

成人の体の60%は水分という話を聞いたことがあると思いますが、そのうちの80%はリンパ液なんです。血液よりもリンパ液の方が圧倒的に多いので、リンパ液の流れを良くすることは、むくみを改善すること以前に、そもそも健康にとってとても重要です。

それでは、人のリンパ管の構造を見ていきましょう。

リンパ液の最終ゴール地点:静脈角

まず、リンパ液の流れについて語るうえで、最も重要な部位があります。それが、静脈角(じょうみゃくかく)という鎖骨の裏側の部分です。この静脈角が最も重要な理由は、静脈角がリンパ管の最終ゴール地点だからです。

全身を流れたリンパ液は、最終的に静脈角に流れ着いて、血管のなかに吸収されていきます。そのため、静脈角でリンパの流れが悪くなって交通渋滞が起こると、全身のリンパ液の流れが悪くなるということになります。

ちなみに、右の静脈角には顔の右半分と右腕からのリンパ液が流れてきます。そして、左の静脈角にはそれ以外すべてのリンパ液が流れてきます。

人体で最大のリンパ節:乳び槽

次に、重要な部位が、人体で最大のリンパ節と言われている、乳び槽(にゅうびそう)と呼ばれる部位です。リンパ節とは、リンパ管の駅のようなものです。この駅があることで、リンパ液が回収してきた細菌やウイルス、がん細胞、その他の老廃物を見つけ出すことができるのです。

乳び槽

乳び槽は、みぞおちにある人の体で最も大きなリンパ節です。みぞおちにあると言っても、かなり深い場所にあるのでそう簡単に触ることはできません。この乳び槽には、下半身のリンパ液が流れてくるだけではなく、内臓からもたくさんのリンパ液が流れ込んできます。

もし、乳び槽でリンパ液の流れが悪くなると、下半身のむくみに繋がるだけでなく、内臓のはたらきまで悪くなることになります。

むくみを解消しようと、足を揉んだり、足を挙げたりしていた方は、みぞおちにこんな重要な部位があるなんて予想もしなかったのではないでしょうか?

下半身のむくみの原因:骨盤内リンパ節

実は、骨盤の内側にもたくさんのリンパ節があります。しかも、私の印象ではこの骨盤内でリンパ液の流れが悪くなり、下半身のむくみに繋がっている人が大勢います。

骨盤内リンパ節

その理由は、骨盤の内側にある大きな筋肉、大腰筋と腸骨筋の2つが関係しています。

骨盤内リンパ節と筋肉

この大腰筋と腸骨筋は、長時間のデスクワークや車の運転などの悪い姿勢や運動不足によって固くなることが多い筋肉です。大腰筋、腸骨筋が固くなることで、骨盤の周りのリンパ管を圧迫し、リンパ液の流れが悪くなるのです。

ちなみに、骨盤のゆがみによって大腰筋や腸骨筋が固まると、下半身のむくみだけではなく、腰痛、坐骨神経痛、女性の場合、生理痛など様々な不調に繋がる可能性があります。

もし、骨盤内でリンパ管が圧迫されて、下半身にむくみが起こっているのであれば、骨盤の問題を解決しない限りむくみが改善することはありません。

リンパ液の流れが悪くなりやすい:鼠径リンパ節

次に、リンパ液の流れが悪くなりやすい鼠径リンパ節についてみていきます。

鼠径リンパ節

なぜ、鼠径リンパ節でリンパ液の流れが悪くなりやすいかというと、股関節の動きが悪くなっている人が非常に多いからです。鼠径リンパ節は、股関節の動きと関係があります。運動不足で股関節の可動域が悪くなると鼠径リンパ節の流れが悪くなります。

歳とともに、股関節の可動域が悪くなった、股関節が開きにくくなった、股関節に痛みがある、そんな方は、鼠径リンパ節でのリンパ液の流れも悪くなっていると考えた方がいいでしょう。

内臓の不調の原因:腸リンパ節

最後に腸リンパ節について解説していきます。腸リンパ節は足のむくみとは直接的な関係は薄くなりますが、内臓の不調との関連があります。

下の図からは分かりにくいのですが、腸の周りには小さなリンパ節がたくさんあります。

腸リンパ節

そのため、腸リンパ節の流れが悪くなると、内臓の働きが悪くなるのです。なので、当院では腸リンパ節の流れを良くするために、内臓の施術も行っています。

以上、「静脈角」「乳び槽」「骨盤内リンパ節」「鼠径リンパ節」「腸リンパ節」の5ヶ所は、体のむくみの原因になりやすい部位になります。もちろん、その他に、膝のリンパ節や脇のリンパ節などリンパ液の流れが悪くなりやすいポイントはありますが、私の経験上、上記5ヶ所が原因でリンパ液の流れが悪くなっている人が圧倒的に多いのです。

リンパ液の流れを良くする方法

では、むくみを改善するためのリンパ液の流れを良くする方法について解説していきます。結論から言えば、むくみを改善するためには、上記の5ヶ所、静脈角、乳び槽、骨盤内リンパ節、鼠径リンパ節、腸リンパ節を含む全身のリンパ液の流れを良くする必要があります。

足のマッサージだけでは、全身のリンパ液の流れを良くすることは到底不可能です。リンパ液の流れが悪くなっている場所をしっかり開通させて、全体の流れを良くしていく必要があるのです。

まずは、リンパ液の流れの最終ゴール地点である「静脈角」を開通させる必要があります。当然、ゴールが流れていなかったら、何をやってもリンパ液の流れが良くなることはありませんよね。

静脈角は鎖骨の裏側にあります。そのため、鎖骨周りをマッサージしてリンパ液を流しましょう…、という話をよく耳にしますが、実際のところ、鎖骨周りをマッサージしたからと言って静脈角のつまりが解放されることはありません。なぜなら、静脈角は鎖骨の裏側奥深くにあるからです。体の表面をマッサージしたくらいでは静脈角に影響を与えるほどの効果はないからです。静脈角の流れを良くするためには少し特殊なテクニックが必要です。

次に、乳び槽の流れを良くする必要があります。乳び槽の流れを良くする方法も決して簡単ではありません。なぜなら、乳び槽もみぞおちの奥深くに合って、そう簡単に触ることはできないからです。乳び槽の流れを良くするには、みぞおちをグッと圧迫する必要があるのですが、心臓の拍動をドクドク感じるくらいまでしっかりと圧迫する必要があります。

ただ、みぞおちは、胃、血管、神経などいろんな組織が詰まっていますので非常にデリケートな部位です。専門家にやり方を聞いて、ある程度練習してから実践することをオススメします。

骨盤内リンパ節、鼠径リンパ節、腸リンパ節も同様、手を使ってマッサージのようにリンパ液の流れを良くするためには特殊なテクニックが必要です。

全身のリンパ液の流れを良くしてむくみを改善したい方はこちら👇

小林市の整体 体質改善整体 彩 (seitai-sai.com)

むくみを改善するための水の飲み方はこちら👇

【むくみ】を治す水の飲み方 – 小林市の整体、「体質改善整体 彩」のブログ (kobayashishi-seitai.com)